リスクについて研究するページ


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リスクについて

まずリスクと問題は異なる。
問題は現在目前にある障害のことであり、リスクとは今後起こり得る問題のことである。
従って、問題は「解決すべきもの」であり、リスクは「回避または軽減すべきもの」である。

では、リスクはどうやって評価するのかを述べてみたい。リスクは「重要度(Impact)」と「発現可能性(Probability)」の掛け算であらわされる。例えばImpactは高く(High)、Probabilityも高い(High)場合は、非常にリスクが高い(High×High=Very High)といえる。
またImpactは高い(High)が、Probabilityは中程度(Middle)という場合もあるだろう。
このようにImpact×Probabilityの結果でリスクの程度がはかられ、対応の優先順位が決定される。

では、Impactの程度はどうやって決定すれば良いであろうか。簡単な例えは、「誰が誰に謝るか」を考えればわかりやすい。
例えば、「担当者が別の担当者に謝る」はLow Riskである。また「事業部長がたの事業部長に謝る」はMiddle Riskかも知れない。「社長が顧客や当局に謝る」はHigh Riskであろう。

では、リスクの回避方法と軽減方法はどう考えるのか。例えば、砂浜に何個かの落とし穴が掘ってあったとする。この場合、「落とし穴を埋める」ということが「落とし穴に落ちる」というリスクを回避する方法であるが、何個あったかが不明であるので完全とは言えないかも知れない。
絶対に「落とし穴に落ちない」ためには、「岩場を歩く」か「海の中を歩く」ことであろう。しかしながらこの方法は必ずしも満足が得られないかも知れない。そこで万が一「落とし穴に落ちる」こともあるので、「ヘルメットをかぶって歩く」「助けを呼ぶために携帯電話を持って歩く」「ふたりで歩く」などの軽減方法も考えられるのである。

CSVやPart11対応は、まず十分なリスクの抽出と回避方法、軽減方法の検討が必要である。

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