セミナー講師
株式会社 CMF Design Lab 代表取締役 吉田 茂 氏
[ご専門]工業デザイン [HP]
https://www.cmfdesignlab.com
[ご経歴]
1997年08月 The art institute of Seattle Industrial Technology課卒業
1997年12月 日本アイビーエム株式会社 大和デザイン 製品デザイン
2001年04月 日本サムスン デザインセンター 製品デザイン 課長
2007年04月 ソニー(株) クリエイティブセンター シニアデザイナー
2016年11月 CMF Design Lab設立
セミナー趣旨
元ソニー株式会社 シニアデザイナーとして新製品開発に携わった内容を解り易くご説明いたします。
日本IBM, 日本サムスン 課長、ソニー株式会社シニアデザイナー、三社の違いを解説します。
このセミナーでは、新製品開発でおこなわれるCMF(カラー・マテリアル・フィニッシュ)「最新技術、素材、および、表面処理の導入」を解り易く解説します。異業種の技術導入やリサーチの手法、トレンドの分析方法を解説します。エレクトロニクス製品への新加工技術情報の導入法や「製品の新しさは何か」を機能や素材から生み出す方法を、具体的な製品導入事例(VAIO、Walkman、MDR等)を交えて解説します。また、業者との強固なネットワーク構築や、社内での円滑な情報共有ノウハウもお伝えします。ODM工場の現場で起きている「作れるもので、ものづくりしている」現状、皆さんが抱えている課題からの脱却、付加価値の高い製品開発の推進方法論を紐解きます。
I. CMFデザインの役割と戦略的基盤
1.CMFデザインの定義とグローバルな位置づけ
(1)CMF(Color, Material, Finish)の概念とデザイン戦略の起源
(2)イメージと製品の感情的な位置づけのための新しい道具の開発
a. 産業界の戦略の基礎としての色、材料、仕上げによる商品分析
b. ユーザー思考の分析とトレンド分析による商品戦略
(3)CMF開発の目的:最新技術導入とデザインコンセプトの具現化
2.競争優位性を確立する開発目標
(1)エンジニアとの円滑な情報共有と製品群横軸での経験値構築,
(2)尖った製品に向けた加工技術情報の収集
(3)低コストでの生産性の向上と、素材開発における評価制度の改善
II. 先行トレンドリサーチと造形分析(Advanced Trend Research and Form Analysis)
3.CMFリサーチの手法と異業種からの着想(Idea from Different Fields)
(1)トレンド情報収集・分析の5つの視点(MATERIAL, FORM, SURFACE, GRAPHIC, LIGHTING)
(2)業界をまたいだ情報収集の必要性(技術転用の可能性)
(3)異業種(靴の産業分野など)の製造工程研究と応用事例
(4)ペルソナ創出論と素材表現のためのリサーチ
4.プロダクト造形トレンドと光の表現
(1)ソフトウェアの変革がもたらす新しいものづくり
(アルゴリズムデザイン、キネティック幾何学)
(2)CMF造形要素:Illumination(照明/光の演出)による奥行きのある表現
(3)CMF造形要素:Surface(サーフェス)とReflection(反射)の表現,
(4)「CMYKからRGB表現法への移り変わり」と透明素材の魅力
III. 素材と加工技術の最新動向(Latest Materials and Processing Technology)
5.高外観金属材料と先進加工技術
(1)アルミニウム合金(1000番系~7000番系)の特性と用途の検討
(2)アルマイト(硬質、ダブル、昇華、インクジェット)による高品位な加飾
(3)精密仕上げ技術:鏡面、ヘアライン、スピン、シボ加工の適用
(4)MIM(金属射出成型)による超薄肉素形材開発とチタン加工の難しさ
(5)MDRヘッドホンへの真鍮(Brass)導入事例(音質への好影響を訴求)
6.樹脂・複合素材の応用と加飾技術
(1)透明性と耐久性の両立:Tritan樹脂の機能性素材
(2)複合素材:エラストマー×プラスチックの接合、繊維素材×プラスチックの接合
(3)多様な加飾技術:IML/IMD、水転写、レーザー刻印、3Dインクジェット
(4)天然素材の応用(木材微細加工、天然皮革)とデジタル製品への適用
IV. CMF戦略の展開とビジネス実例
7.ブランディング強化と製品ラインナップ戦略
(1)工業デザイン事例紹介:ワォーターサーバーの開発ストーリー
(2)工業デザイン事例紹介:流量機の開発ストーリー
(3)工業デザイン事例紹介:ニューヨーク市場のヘアードライヤー開発事例紹介
(4)製品群(VAIO, Walkman, Cyber-shot)横断での柄・カラー展開事例
8.開発連携と未来の課題解決
(1)技術情報を得るためのネットワーク構築(加工メーカー、商社の活用)
(2)業種を問わない業者とのコラボレーションの必要性
(3)クラウドファンディング(Makuakeなど)を活用した新たな販売戦略
□質疑応答□