第1部(1日目[10/19] 13:00~15:00) 「AAVベクターの製造技術・品質管理・安全性評価と社会実装」 講師:東京大学 岡田 尚巳 氏
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[趣旨]
近年、AAVベクターを用いた遺伝子・細胞治療は、希少疾患のみならず神経疾患、筋疾患、血液疾患などへ適応が拡大し、実用化が急速に進んでいます。一方、製造スケールアップ、品質評価、安全性確保、規制対応は依然として重要な課題です。本講演では、最新の製造技術、CMC・品質管理、安全性評価、国内外の規制動向を踏まえ、実用化に向けた製造戦略と今後の展望について解説します。
[得られる知識]
▽遺伝子・細胞治療の最新開発動向
▽AAVベクター製造プロセスの全体像
▽GMP/GCTP製造・CMC・品質管理の考え方
▽ベクター分析・品質評価技術
▽安全性評価・リスク管理の実際
▽PMDA・FDA等の規制動向
▽遺伝子治療製品の社会実装に向けた課題と今後の展望
[講演項目]
1.遺伝子・細胞治療の現状と将来展望
・遺伝子・細胞治療の最新動向
・国内外の承認品目と開発状況
・適応疾患の拡大
・モダリティの進化
・遺伝子補充・遺伝子編集・細胞治療の位置付け
2.ウイルスベクターの選択と設計
・AAVベクターの特徴
・非ウイルスベクターとの比較
・Capsid engineering
・発現カセット設計
・血清型選択
・標的臓器指向性
3.製造技術の最新動向
・AAV製造工程の概要
・Producer Cell Line
・Helper-freeシステム
・Suspension培養
・Upstream Process
・Downstream Process
・クロマトグラフィー
・ゾーナル超遠心
・スケールアップ戦略
・製造コスト低減
4.品質管理(CMC)の考え方
・QbD
・CQA
・CPP
・PAT
・Raw Material管理
・GMP/GCTP製造
・Comparability
・Technology Transfer
・Validation
5.分析技術・品質評価
・力価測定
・Full/Empty評価
・Capsid品質評価
・凝集評価
・残留DNA・タンパク評価
・宿主由来不純物
・ベクター純度
・安定性試験
・最新分析技術
6.安全性評価
・Biodistribution
・毒性試験
・免疫応答
・中和抗体
・大量投与時の副作用
・肝毒性
・長期安全性
・臨床安全性評価
・リスクマネジメント
7.規制動向と社会実装
・PMDA・FDA・EMAの動向
・カルタヘナ法
・NIH PaVe-GT
・BGTC
・国際標準化
・アカデミア製造施設
・人材育成
・国内製造基盤
・医科学研究推進財団
・今後の展望
□質疑応答□
第2部(1日目[10/19] 15:15~16:45) 「AAVベクターの製造プロセス開発・管理/事例」 講師:(株)ONODERA GT Pharma 吉沢 創太 氏
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[趣旨] AAVベクターの実用化には、非臨床・臨床や事業開発(BD)のタイムラインに合わせた効率的なCMC戦略が不可欠です。本講演では、製造プロセス開発で実際に直面した課題や反省点などの事例を交え、開発初期から臨床フェーズにおける品質の一貫性・同等性(Comparability)確保のポイントを解説します。あわせて、各開発フェーズで求められる人財像や必要なスキル・経験についても紹介します。
[得られる知識]▽開発タイムラインに合わせたCMC開発の優先順位と戦略
▽AAVベクター製造プロセス開発における実際の失敗・反省事例と対処法
▽開発初期から臨床フェーズに向けた品質同等性(Comparability)確保のポイント
▽CMC開発のフェーズ毎に必要な人財スキル・組織づくりのポイント
[講演項目]1.事業開発・臨床開発に同期したCMC開発計画 ・非臨床・臨床等のタイムラインとCMC開発の優先順位付け
・開発フェーズ(初期 vs. 臨床・商用)に応じたCMC戦略の切り替え
・有限なリソースとタイムラインの中で直面しやすいトレードオフ
2.AAV製造プロセス開発の実例と「反省点・リアルな課題」 ・Upstream/Downstream工程開発における実際の試行錯誤事例
・スケールアップ・技術移転で陥りがちな落とし穴と対策(反省点)
・製造条件の変更と生産性・品質(Full/Empty等)のバランス取り
3.開発初期から臨床フェーズにおける品質の一貫性・同等性 ・開発フェーズ変化に伴うCQA(重要品質特性)の捉え方と管理方針
・治験用製剤の品質同等性/同質性(Comparability)評価のポイント
・承認申請を見据えた品質規格(Specification)設定の考え方
4.CMC開発を推進する「人財・スキル・体制」 ・開発フェーズごとに求められる人財像・専門スキル・経験
・アカデミア/製薬/CDMO等の間で求められるコミュニケーションと役割分担
・ノウハウの継承とCMC組織作りのポイント
□質疑応答□
第3部(2日目[10/23] 13:30~15:00) 「AAVベクターの品質特性と特性解析/規格・試験方法設定の留意点」 講師:(株)ユー・メディコ 武田 公利 氏
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[趣旨] AAVベクターは、構造の複雑性に起因して、多面的な特性解析が求められる。本セミナーでは、AAVベクターの主要な品質特性と、それらを評価するための分析法について解説する。医薬品の開発段階に応じて求められる品質評価の水準を整理し、将来の規格試験・出荷試験を見据えた特性解析ならびに規格・試験方法の設定の考え方と留意点を紹介する。
[得られる知識]▽遺伝子治療用AAVベクターの品質特性に関する知見
▽遺伝子治療用AAVベクターの特性解析に関する知見
[講演項目]1.AAVベクターの品質評価の基本事項 1.1 AAVベクターの品質評価が難しい理由
1.2 医薬品開発段階と品質評価の要求水準
1.3 特性解析、規格試験、工程内管理試験の違い
2.AAVベクターの品質特性と重要品質特性(CQA) 2.1 品質特性とは何か
2.2 AAVベクターの品質特性の分類
2.3 重要品質特性(CQA)の抽出方法
3.AAVベクターの特性解析戦略 3.1 特性解析の目的と実施時期
3.2 一般試験
3.3 同一性
3.4 含量・力価
3.5 製品純度
3.6 工程由来不純物
3.7 安全性
□質疑応答□
第4部(2日目[10/23] 15:15~16:45) 「AAVベクター製品特有の品質審査の論点」 講師:(独)医薬品医療機器総合 櫻井 陽 氏
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[趣旨]
近年AAVベクターによる遺伝子治療用製品が複数承認され、AAVベクター製品は遺伝子治療において非常に大きな意味を占めている。一方で、特有の論点や問題点も明らかになってきた。本セミナーでは、AAVベクター製品の品質の審査において議論となる点を中心に説明する。
[講演項目]
1.AAVベクター製品の基本
2.AAVベクター製品特有の論点について
3.ICHQ5Aの改定を踏まえたAAV製剤のウイルス安全性
4.カルタヘナ法での取り扱いについて
□質疑応答□