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  • [書籍] 【製本版 + ebook】 色の測定・定量化技術と色彩管理への応用
[書籍] 【製本版 + ebook】 色の測定・定量化技術と色彩管理への応用
  • 価格:49,500円(税込)

商品説明


著者

東京工科大学 応用生物学部 非常勤講師 秋本 眞喜雄 氏
【略歴・紹介】関東学院大学工学部卒業・大学院工学研究科修了後
東京工芸大学工学部助手、通商産業省工業技術院電子技術総合研究所流動研究員
日本医科大学医学部助手、関東学院大学工学総合研究所研究員、
東京工科大学応用生物学部実験講師
博士(工学)取得(1993年)
色彩科学・皮膚計測技術の教育・研究に従事


趣旨

 我々の生活環境を取り巻く中で、色彩ほど生活の一部となっている分野はない。カラーテレビ、写真、印刷、工業製品、絵画、建築物、花や草木、自然の色など色彩は生活の一部に溶け込み気の付くことが少ない日常生活である。衣食住を始め学術研究に至る幅広い分野に色彩が係わっている。しかし、色とは何か、色はどのように見えているのか、色の測定はどのようにするのかなどを説明しようとすると途端に難しくなる。日常生活の中では、赤や黄、緑、青など色の名前を利用して情報交換している。色を定量的に表現するには、色を数値で表現する必要があるが、色を数値で表現することは不思議な感じがする。

 本書は色を定量的に扱う業務のための色彩科学の基礎知識および色彩の品質管理を分かりやすく学ぶためのテキストを狙いとしている。まず色彩の歴史から始まり、色の表示方法や測定原理、さらには色の応用技術について解説した。しかし、本書は色彩の解説書であるが、色刷りの部分はほとんどない。なるべく多くの図や表を随所に挿入したので、理解の手助けになればと考えている。色彩科学の重要な用語や語句は強調文字とし、該当する英語の表現を括弧内に示した。
 近年、国際整合性の観点から、規格や用語の改定が実施されている。日本工業規格(Japan Industrial Standerd: 略称JIS)の日本語名称が2019年7月1日より日本産業規格に変更となった。英語名称や略称は変更がなく、従来通りである。日本工業規格の名称は長く親しんできた読者も多いと考えるが、本書では変更後の用語を記載した。
(まえがき より抜粋)
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まえがき

第1章 色彩の文化と歴史 
 1.1 欧米の色彩文化 
 1.2 日本の色彩文化 
 1.3 色彩科学の過去・現在から未来へ 
 1.4 色彩科学を包含する学術分野

第2章 光の定義と分光特性 
 2.1 光の定義 
 2.2 物理量と心理物理量
  (1) 光度
  (2) 光束
  (3) 照度
  (4) 輝度
 2.3 分光特性の性質 
 2.4 加法混色と減法混色 
 2.5 光の反射の方向性

第3章 眼の構造と網膜における情報処理 
 3.1 眼球の構造 
 3.2 眼球から大脳への情報伝達

第4章 色の表示方法 
 4.1 色の三属性 
 4.2 カラーオーダーシステム 
  4.2.1 マンセル表色系による表示 
  4.2.2 オストワルト表色系による表示 
  4.2.3 NCS表色系による表示 
  4.2.4 日本色研配色体系による表示 
 4.3 色名 
  4.3.1 慣用色名 
  4.3.2 系統色名

第5章 RGBからXYZ表色系への変換 
 5.1 CIE表色系による表示 
 5.2 XYZ系への変換 
 5.3 視野の大きさ 
 5.4 主波長と刺激純度 
 5.5 照明光と色温度 
 5.6 標準イルミナント

第6章 均等色空間による色表示 
 6.1 均等色度図 
 6.2 均等色空間の定義と色差式
  (1) CIE 1960 U*V*W*均等色空間および色差式
  (2) CIE 1976 L*a*b*均等色空間および色差式
  (3) CIE 1976 L*u*v*均等色空間および色差式
  (4) CMC(ℓ:c)色差式
  (5) CIE 94の色差式
  (6) CIEDE2000色差式
 6.3 心理量との相関量
  (1) 明度関数
  (2) 色相角
  (3) 明度
  (4) 彩度
  (5) 色相差

第7章 色の測定方法 
 7.1 色の測定方法の分類 
 7.2 視感的測色法 
  7.2.1 標準色票と比較する方法 
  7.2.2 混色による測色方法 
 7.3 物理測色方法
  (1) 反射物体色の場合
  (2) 透過物体色の場合
 7.4 測色技術の活用 
  7.4.1 許容色差の有用性 
  7.4.2 堅ろう度試験における色差の活用 
 7.5 統計手法の活用 
 7.6 測色と計算の例
  (1) 三刺激値と色度座標
  (2) 均等色空間の計算
  (3) 色差の計算
  (4) 色相角の計算
  (5) 彩度
  (6) 色相差
 7.7 特殊な対象物の測色の例 
  7.7.1 光学異方性材料の場合 
  7.7.2 皮膚色の場合

第8章 色の心理的評価法 
 8.1 心理的評価方法
  (1) 選択法
  (2) 一対比較法
  (3) サーストンの一対比較法
  (4) シェッフェの一対比較法
  (5) 順位法
  (6) 評定尺度法
  (7) マグニチュード推定法
  (8) SD法
 8.2 心理物理学的測定法
  (1) 調整法
  (2) 極限法
  (3) 恒常法
 8.3 官能検査の方法と例

第9章 演色性評価方法 
 9.1 照明光による色の変化 
 9.2 演色性の計算方法
  ステップ1 試料光源の相関色温度の計算
  ステップ2 基準光源の相関色温度の選択
  ステップ3 試験色の選定
  ステップ4 試料光源および基準光源による試験色の色度座標の計算
  ステップ5 試料光源の色順応補正
  ステップ6 CIE 1964 U*V*W*均等色空間への変換
  ステップ7 演色による色ずれ量の計算
  ステップ8 演色評価数の計算

第10章 照明用光源の種類と性質 
 10.1 室内照明用光源の種類 
 10.2 室内照明用光源の特徴

 第11章  色の見え方の変化 
 11.1 心理的な見えによる色の分類 
 11.2 色の見えの変化

第12章 色彩科学の発展 
 12.1 色覚異常
  12.1.1 色覚異常研究の歴史 
  12.1.2 色覚の分類 
  12.1.3 色覚異常の視覚変化
  12.1.4 色覚異常の検査法
 12.2  色のユニバーサルデザイン
 12.3  安全に関する環境色彩

第13章 色彩の法的規制 
 13.1 色彩の国際標準化 
 13.2 色に関する日本工業規格(JIS)

図表出典 
参考文献 
付録 
索引 
人名索引 
事項索引 
著者紹介

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