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大衆の意見は正しい

『「みんなの意見」は案外正しい』という本が売れているそうだ。
インターネットの発達によって、時間と距離に関係なく、大衆の意見が集められるようになった。Wikipediaなどはその良い例かも知れない。

私が最初に勤めた会社で、「ヒューマンデベロップメント」という社員研修があった。2泊くらいの研修だったと記憶している。その中で記憶に残っているのは、「コンセンサスを得る」という”学習”だった。教材が非常に面白いのは、戦争かなんかで人類が破滅しそうになった際に、10人だけが非難でき、生き延びることができるカプセルがある。ところがそのカプセルの前には11人がいるのである。女学生、妊婦、宮大工、神父、漁師、・・・。そこで誰がカプセルに入らないかをチームで議論するのである。もちろん正解なんかはない。1時間くらいの議論の中で色んな意見が出てくる。「年頃の男と女が生き残らないと人類が絶える」「神父が入らないと心がすさみ殺し合いがおきる」「妊婦が入るといずれ11人になってしまい、そのうちに誰かが出ないといけなくなる」「生き残るのに性別や職業や年齢は関係ないはず」などなどである。ここで学んだのは、人の意見を聞くということである。自分ひとりでは思いつかなかった発想が出てくるのである。人の意見を聞くと考え直させられるのである。各チームはそれぞれの意見をまとめ発表したが、自分たちが一生懸命考えた後に聞くと、物事が立体的に見え、かつ批判する能力が芽生えてくることに気がつかされた。コンセンサスというのは、人を納得させることではない。十分に議論を尽くして、無知な反対をしないことと理解する。

考えてみると、我々コンサルタントも、ある会社で学んだことを他の会社で話してみる。その会社でも別のことを学ぶので、次の会社ではもっと多くのことを話せるようになる。気がついてみると最初に学んだことは、一部の間違いや勘違いに気付き是正されてくる。いつしかその分野での物知りになってしまうのである。

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