<バイオCTDシリーズ2> バイオ医薬品(抗体医薬品)CTD-CMC記載の要点 |
抗体医薬品の品質評価のためのガイダンス並びにPMDA審査報告書をふまえた
本邦特有のCTD-CMCの記載方法と妥当性を考慮した記載の要点:
製造販売承認申請書とCTD-CMCとの関係、「特性」と「標準物質」「規格及び試験方法」及び「製造」~
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発売日・ 配信開始日 | 2020年12月24日 | |
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体 裁 |
B5判 並製本 165頁(製本版) B5 PDF 165頁(ebook版) |
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価 格 ( 税込 ) |
【製本版】44,000円 定価:本体40,000円+税4,000円 【製本版+ebook版のセット】60,500円 定価:本体55,000円+税5,500円 |
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発 行 | サイエンス&テクノロジー(株) 送料無料 |
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I S B Nコード |
【製本版】 978-4-86428-237-6 【製本版+ebook版】978-4-86428-239-0 |
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C コ ー ド | C3047 |
バイオCTD作成 シリーズ【第2段】
~抗体医薬品の品質評価のためのガイダンス並びにPMDA審査報告書をふまえ、
本邦特有のCTD-CMCの記載方法・妥当性を考慮した記載の要点を示す~
本書の出版にあたって
~業界団体から抗体医薬品を対象としたモジュール 2.3 モックアップが出ている一方、
さらにプラスして、実際に作成する際の観点にさらに踏み込んだ記載方法を希望する声も多くある~
※要望の一例:
・「特性解析」:実データの解析方法や提示結果からどのようにまとめるか等の
分析手法のノウハウ部分も知りたい
・「分析法バリデーション」:検討方法や判定基準の妥当性まで言及した内容を知りたい
・「規格の妥当性」:当局の求める、市販後を意識した "より原則的な解説" を知りたい, 等
上記の観点をふまえ、実際の作成時を想定する際さらに踏み込んだ内容を網羅すべく、
CTD作成の際に重要となる、「データの妥当性」を考慮した観点から記載の要点を示す!
バイオ/抗体医薬品のCTD作成において、
審査担当者に十分理解してもらえるような検討項目・判断基準を満たすためには、
具体的に「何を」「どの程度」記載すればよいのか?
提示するデータで審査側が理解できるかの視点まで言及し、各項目のまとめ方を詳細に解説!
-特性解析/不純物の項で示した内容をふまえ
品質管理に不可欠な試験方法と管理基準を設定する-
バイオ/抗体医薬品のCTDにおいて、
審査担当者に十分理解してもらえるような検討項目・判断基準を満たすためには
具体的に何をどの程度記載すればよいのか?
市販後ライフサイクルを見据えリスクアセスメントに基づいた品質の一貫性の観点から
照会事項を未然に防ぐために、経験豊富な筆者が各要素を詳細に解説!
■工程由来不純物はどのように管理すべきか
■常用標準品と一次標準品とで異なる管理項目はどのように決めればよいか
■確認試験(定性試験)でペプチドマップ法を利用する場合の留意事項は?
■試験方法がふさわしいとはどのように説明するのか
■分析法バリデーションの判定基準はどのように設定するのか
■不純物管理方法における定量限界付近での真度と精度の確認の必要性は?
■バイオシミラーの一次構造の確認では先発との比較だけでよいのか?
概要
バイオ医薬品におけるCTD-CMC M3の各要素について
審査報告書での当局の視点をふまえ、筆者の観点から数多くの提示例を示す!
▼第1章 CTDの構成と記載整備の概要
日本固有の審査と承認の問題を踏まえてCTD の構成と項目毎の記載整備の概要を説明する。
▼第2章 特性解析と標準物質
製造販売承認申請書の添付資料モジュール3の「特性」とその内容に関連する「標準品又は標準物質」の記載について解説する。(この項の構成は,「3.2.S.3.1 構造その他の特性の解明」と「3.2.S.3.2 不純物」で,標準物質及び原薬のロット分析の結果を踏まえて説明することになる。)
◎PMDAの審査報告書から分かる当局の検討項目及び筆者の見解(「構造解析」・「不純物」・「標準物質」項)
◎分析法の各試験項目:試料調製手順,分析操作手準及び解析方法の要点
◎一次標準物質と常用標準品の2 段階の運用例:
一次標準物質設定のための特性解析の分析方法例や、
一次標準物質/常用標準品の調製方法、適格性試験、更新方法、標準物質の設定における注意点等
<こんな疑問に答えます>
・一次構造の確認はどのように行えばよいのか?
・バイオシミラーの一次構造の確認では先発との比較だけでよいのか?
・バイオ医薬品の特性解析・構造決定のデータは、標準物質の設定と区別できるか?
・特性解析に公知情報を利用する際の注意点は?
・常用標準物質と一次標準物質で別々に管理する項目はあるか?
・目的物質関連物質の取り扱いはどのようにすればよいのか?
・なぜ、バイオ医薬品では常用標準品が必要となるのか?
・常用標準品と一次標準品とで異なる管理項目はどのように決めればよいか?
・一次標準物質と常用標準品の運用の仕方や、標準物質の更新時には何に留意すべきか?
・原薬の製法変更を行った場合の製剤での同等性確認はどこまで必要なのか?
▼第3章 規格及び試験方法
同じ抗体であっても品質試験項目は同じにならず、それぞれの製造方法の一貫性及び工程管理の方法に基づいて出荷試験にふさわしい試験方法と規格を定めることになる。製造販売承認申請書の添付資料モジュール3の「3.2.S.4原薬の品質」の項の構成のうち,原薬及び製剤の「規格及び試験方法」の記載について解説する。
◎妥当性の根拠をふまえ、抗体医薬品の試験項目毎に原薬及び製剤の規格と試験方法の記載例を提示
◎PMDAの審査報告書から分かる当局の検討項目及び筆者の見解(「構造解析」・「不純物」・「標準物質」項)
◎「含量(タンパク質量)」「性状」「確認試験」「示性値」「純度試験」「エンドトキシン」「微生物限度」等々、
各試験項目毎に、筆者の観点から留意すべきポイントと多くの記載例を示す!
<こんな疑問に答えます>
・パイロットスケールのデータだけで申請した場合のリスクは?
・製造実績が少ない場合の規格設定のリスクは?
・なぜ、設定範囲の広い規格は規制当局に受け入れられにくいのか?
・確認試験(定性試験)でペプチドマップ法を利用する場合の留意事項は?
・操作方法や試験条件にSOP の記述内容をそのまま記載する際の留意事項
・試験検査室のSOP に事前に定めておくべき内容とは?
▼第4章 分析法バリデーション
分析法バリデーションを実施することで,分析法の誤差が原因で生じる試験の判定の誤り(本来,不良品質として不適と判定すべき製品の試験結果が,使用する分析法が有する分析能/バラツキにより,誤って適合の判断をすること)の確率が,承認後の製品のライフサイクルを通じて許容できる程度であることを規制当局に対して科学的に説明することになる。
◎「確認試験」「示性値」「純度試験」「生物学的活性」「定量法」:試験法のタイプ毎の提示要件を解説!
<こんな疑問に答えます>
・分析法バリデーション・分析能パラメータの提示の目的
・試験方法がふさわしいとはどのように説明するのか?
・分析法バリデーションの判定基準はどのように設定するのか?
・不純物管理方法における定量限界付近での真度と精度の確認の必要性は?
・システム適合性試験の重要性とは?
・規格設定に必要とされる精度管理とは?
・試験法が相応しいとは?
・必要とする精度管理と分析法バリデーションの判定基準の差は?
・判定基準を満たせなかった場合、試験法の見直しは行えるのか?
▼第5章 製造
昨今の規制当局の意向は、製造方法の管理及び順守を正確に把握できるように詳しい製造方法の記載並びに重要工程の説明や管理パラメータの根拠の提示を望んでいる。
製造販売承認申請書の添付資料・モジュール3の原薬及び製剤の「製造」の部の記載内容の要点について解説する。
◎原薬・製剤における各項目の記載において、多数の表データ例を紹介し、
各製造工程でのプロセスパラメータ及び工程内試験の管理状況とその妥当性の根拠についての記載例を示す
※提示の一例:
■培養工程及びハーベスト工程
・【記載例】WCB 融解及び種培養工程:プロセスパラメータ管理/工程内試験(妥当性根拠)
・【記載例】拡大培養工程:プロセスパラメータ管理/工程内試験(妥当性根拠)
・【記載例】生産培養工程:プロセスパラメータ管理/未加工・未精製バルク溶液の工程内試験・ハーベスト工程のプロセスパラメータ管理/工程内試験(妥当性根拠)
■精製工程
・【記載例】プロテインA工程のプロセスパラメータ管理/工程内試験(妥当性根拠)
・【記載例】低pHウイルス不活化工程のプロセスパラメータ/工程内試験(妥当性根拠)
・【記載例】デプスフィルターろ過工程:プロセスパラメータ管理/工程内試験(妥当性根拠)
......etc
<プロセスの適格性検証(PPQ)提示例>
・【記載例】WCB 融解及び種培養工程:実施されたプロセスパラメータ/工程内試験の結果
・【記載例】拡大培養工程:実施されたプロセスパラメータ/工程内試験の結果
・【記載例】生産培養工程:実施されたプロセスパラメータ/工程内試験の結果
・【記載例】ハーベスト工程:実施されたプロセスパラメータ/工程内試験の結果
・【記載例】アフィニティー精製工程:実施されたプロセスパラメータ/工程内試験の結果
......etc
大杉バイオファーマ・コンサルティング(株) CMC開発コンサルタント 伊東 雅夫 氏
[元 中外製薬(株) 品質保証部 副部長]
【現職】
■海外の開発型製薬会社からの導入案件のDue-Deliに、CMC関係の品質保証アドバイザーとして様々な医薬品開発関連業務の支援を行う
・製造所並びにGMPドキュメントの現地確認作業への参画
・開発初期のバイオ医薬品のCMCに係る品質システム/品質リスクマネージメントのプロジェクトマネージメントの支援
・数品目のバイオシミラーのPAI前の海外CMOでのGMP適合性の事前確認
・輸入製造販売承認品目に係る導入元のCMC担当者との調整を含むCTD作成支援
・CMC関連の教育訓練セミナーなど
【前職での略歴】
■グローバル開発型製薬会社にて約25年を医薬品開発(CMCのchemicalとcontrolを主に)に携わる
・低分子の新医薬品製造承認申請に関する構造決定・物理化学的性質検討・規格及び試験方法の設定、安定性試験を担当
⇒申請資料の作成・当局対応を経験し、数品目の自社開発新医薬品の製造販売承認取得に貢献
・他社でグローバル開発された検体との共同開発に参画
⇒CMC関連のドキュメント整備、当局対応を行い、数品目の製造販売承認取得に貢献
・二つの自社開発のバイオ医薬品の無血清培養製法への変更申請に参画
⇒製剤の処方変更を含むCMC関連の申請関連資料の作成(欧州申請を含む)を担当。
■さらに約15年を品質保証部門で主に治験薬の品質保証に携わる
・低分子医薬品及びバイオ医薬品に関する治験薬の品質保証責任者
(逸脱対応、変更管理、出荷判定、原薬・製剤・原材料の製造所への監査)
・自社開発の抗体医薬品の欧米申請プロジェクト、投与経路・用法変更に伴うグローバルな剤型追加変更申請プロジェクトに参画
・グローバル開発検体の原薬・製剤の様々な海外CMOのGMP適格性確認(監査、バッチレビュー)を担当
本書では,日本での抗体医薬品の製造販売承認申請に提出する添付資料(CTD)のうち製造,特性解析,規格及び試験方法を中心とした品質管理の記載の要点について解説する。
欧米での治験申請では,臨床ステージ毎に原薬・製剤に関するCTD を規制当局に提出し,その都度,治験薬の臨床治験に使用することの製造管理及び品質管理の是非について審議を受ける。また,製法変更あるいは試験方法の変更を計画する場合には,変更申請により変更に伴う同等性の説明が了承されなければ,原則,変更された内容を反映した方法で得られた治験薬は臨床治験に使用できない。このため,欧米での製造販売承認申請時のCTD では,治験申請で提出したCTD 及びその審議に伴う回答書は,製造販売承認申請時のCTD の構成要素に含まれるため,開発期間中の変更履歴は,詳細な記載を割愛し,治験申請時の審議結果を参照する概略記載とすることが多い。……(中略)……
一方,日本では,一般的な医薬品の治験申請(治験相談)において原薬・製剤に関する製造並びに品質の詳細なデータをCTD の形式で提示することはほとんど行われておらず,製造販売承認申請時に初めてCTD を提出する。このため,臨床期間中に確認された治験薬での有効性及び安全性に関する品質の一貫性が,承認後の市販薬でも継続して確保されることを規制当局の審査担当者に十分理解してもらえるように,CTD の記載内容を整備する必要がある。つまり,ガイドラインで提示が義務付けられている検討項目を医薬品の開発において必要とされる最低限度の検討項目と解釈して申請に臨むことではなく,承認取得後のライフサイクルを踏まえたリスクアセスメントに基づいた品質の一貫性を当局に十分説明できる検討項目・判断基準を開発検体毎に設定することが開発企業にとっては重要となる。
<目次抜粋>
第1章 CTDの構成と記載整備の概要
1. モジュール1(第1部)
2. モジュール3(第3部:品質に関する資料)(第2部:品質に関する概括資料)
第2章 特性解析と標準物質
1. 特性(3.2.S.3)
2. 標準品及び標準物質(3.2.S.5
第3章 規格及び試験方法
1. 含量(タンパク質量)
2. 性状
3. 確認試験
4. 示性値
5. 純度試験
6. エンドトキシン
7. 微生物限度
8. 生物学的活性
9. 製剤で必要とされる試験
第4章 分析法バリデーション
1. 確認試験
2. 示性値
3. 純度試験
4. 生物学的活性
5. 定量法
第5章 製造
1. 原薬(3.2.S.2)
1.1 製造業者(3.2.S.2.1)
1.2 製造方法及びプロセス・コントロール(3.2.S.2.2)
1.3 原材料の管理(3.2.S.2.3)
1.4 重要工程及び重要中間体の管理(3.2.S.2.4)
1.5 プロセス・バリデーション/ プロセス評価(3.2.S.2.5)
1.6 製造工程の開発の経緯(3.2.S.2.6)
2. 製剤(3.2.P.3)
2.1 製造業者(3.2.P.3.1)
2.2 製造処方(3.2.P.3.2)
2.3 製造工程及びプロセス・コントロール(3.2.P.3.3)
2.4 重要工程及び重要中間体の管理(3.2.P.3.4)
2.5 プロセス・バリデーション/ プロセス評価(3.2.P.3.5)
2.6 査察への対応