バリデーション状態の維持とは
バリデーション状態の維持とは
コンピュータ化システムバリデーション(CSV)において、運用フェーズで大切なことは、バリデーション状態の維持である。
そもそもコンピュータ化システムのバリデーションとは「ユーザの要求にシステムの仕様を合わせること」である。
プロジェクトフェーズにおいて、サプライヤが要件定義を行い、ユーザ要求に合致するようにシステムの仕様を決定し、構築し、テストを実施する。
つまり、プロジェクトフェーズの終了時には、コンピュータ化システムの仕様がユーザの要求に合致している訳である。
しかしながら、リリース(運用開始)後の運用フェーズでは、ユーザの要求が変更になることがある。
一般にユーザの要求が変更になるケースは、
- 規制要件の変更
- 規制要件の解釈の変更
- 組織の変更
- 製品の変更
- 手順の変更
などが考えられる。
「2. 規制要件の解釈の変更」とは、規制要件は改正されていないが、規制当局の査察や内部監査などでQMS等について指摘を受けた場合に、手順書などを改訂する場合が相当する。
また「4. 製品の変更」によって、リスクが変更になることもある。
一般にCSVなどのバリデーションは、リスクベースドアプローチによって、実施基準を定めているはずだ。
製品が変更になれば、リスクが変更と可能性があるため、従前のバリデーションのレベルで良いかどうかは再判断が必要である。
このように運用フェーズでは、常にシステムの仕様がユーザの要求を満たすように、変更管理を実施しなければならないのである。 これを「バリデーション状態の維持」と呼ぶ。

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